健康診断、職場検診、人間ドックなどの検診で、要観察、要受診、精密検査(精査)などの結果であった場合
<胃がん検診:胃透視検査、バリウム検査、胃XP検査、胃内視鏡検査異常の場合>
精密検査は胃カメラになります。鼻からのカメラも可能です。予約は電話でもできます。☎0237-47-3660
<「慢性胃炎です、消化器内科で相談ください」という結果の場合>
同封の説明をお読み下さい。簡単に言うと、
ピロリ菌除菌歴のある方は、今回のレントゲン検査では慢性胃炎以外の明らかな異常を認めませんでしたが胃カメラでの検診が勧められます(来年の検診を胃カメラで、もしくは今回追加で胃カメラ等)
ピロリ除菌歴のない方、前回不成功または不明の方は、今回のバリウム検査では慢性胃炎以外の明らかな異常を認めませんでしたが、ピロリ菌感染の可能性があります。
*5年ぐらい前から繰り返す胃潰瘍や胃がんがなくても、希望があればピロリ菌の除菌治療が保険診療でできるようになりましたが、保険診療ではピロリ菌検査も、除菌治療も胃カメラを受けていることが必要です。(胃カメラは電話でも予約できます。)
*ピロリ検査は過去に行ったABC検診や人間ドックなどの検査結果でもほとんどの場合有効ですので、検診報告書などの結果部分をお持ち下さい。(再検査の必要がなくなります。)
<大腸がん検診異常:便潜血陽性>
精密検査は原則大腸カメラになります。電話で予約できますが、検査の説明のために検査前に一度受診される必要があります。
大腸カメラが困難な方は、大腸CT検査という検査方法で精密検査を行う場合もあります。大腸CT検査を行っている山形県立河北病院へ紹介いたします。
<肝機能障害>
採血(肝機能検査の再検査や追加検査)および腹部エコー検査が必要です。腹部エコー検査は電話でも予約ができます。☎0237-47-3660
*採血の追加項目は、B型肝炎検査、C型肝炎検査、(場合によって、抗核抗体、高ミトコンドリア抗体、免疫グロブリンIgG、IgMなど)等の検査が必要な場合があります。過去に受けた検診や病院、医院の結果は有効な場合が多いので、お持ちの場合はご持参ください。(再検査の必要が無くなる場合があります。)
<脂質異常症(高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、中性脂肪高値)>
食生活、運動のパンフレット
治療目標のLDLコレステロール値(悪玉コレステロール)は一人一人で違ってきます(その他non-LDLの指標もあります)。
糖尿病、慢性腎疾患、非心原性脳梗塞などがある場合「高リスク」LDL<120mg/dlなど
冠動脈疾患の既往があれば、さらに厳格な管理目標。LDL<100など
それ以外でも、喫煙、高血圧、耐糖能異常、家族歴、性、年齢によりリスクを評価して、10年以内の冠動脈疾患の発症リスクを推定し、低リスク群(LDL<160など)、中リスク群(LDL<140)、高リスク群(LDL<120など)と分類し治療目標とします。
冠動脈疾患発症予測には、日本動脈硬化学会の脂質管理目標値設定ツールなどが便利です。
またメタボリックシンドロームの一つであるので、他の生活習慣病の合併の検索、治療および、内臓脂肪を減らす生活習慣改善を目指し、定期採血(3~6か月毎)などが必要になります。
<高血圧症>
各種パンフレット(減塩等)
家での血圧測定、血圧手帳への記録
24時間血圧計:non-dipper(就寝中に血圧が下がらない方)であるかないかを調べます。
塩分摂取量(推定値)の測定:尿検査のみ:一日摂取量を測定します。山形県平均12g、高血圧の方の目標6-7g等
2次性高血圧症のスクリーニング:山形県立中央病院と連携して、高血圧症の中の10%に隠れているといわれる腎血管性高血圧症や副腎腫瘍による高血圧症であるかないかを調べます。
採血(アルドステロン、レニン、カテコラミン3種などのホルモン検査)を行い、規定値以上の場合はCT検査を行います。更に腎血管性高血圧症や副腎腫瘍が疑われる場合は、県立中央病院での診察を受けます。